HANAKO

GLASS AGE

 部活のマネージャーだった娘と同じ大学に入ってそして付き合いはじめて同棲して・・・・
 高校を卒業して二十歳頃までの脆く揺れ動く日々を、傷つけ合いながら愛しながら成長していくといった内容だが、ヤングジャンプコミックスならではの男性ご都合主義的な展開と、やや近視眼的なストーリーに物足りなさを感じさせる。モラトリアムな学生と恋愛ものという設定故なのだろうが。
 画風の話になるが、登場してくる女性の"中性的な"顔立ちがどうにも馴染めない。
 山崎花子−>HNAKO−>山花典之、とペンネームを変えている作者だが、「山崎花子」の頃の絵の方が全然かわいらしくてよかった。過渡期である「HANAKO」時代は模索が感じられるも一番癖がある。このあと連載途中で山花典之に改名した「夢で逢えたら」でもまた画風を変えているのだが、個人的にはこちらのほうが好きである。
作成:02/12/01