トゥーシューズ

    作 者:水沢めぐみ
    全巻数:5巻
    出版社:集英社
    初版年:1997年9月
トゥーシューズ


 森野くるみは小学校5年の時にバレエに魅せられ、運良く穂坂バレエ団の研究生として入団する。
 団長の息子で、看板ダンサーの一臣(かずおみ)に密かに想いを寄せ、いつかプリマになり一臣と踊る日を夢みる。
 一方、同級生の岩崎智也はサッカーに情熱を燃やすも、影に日向にくるみのことに気をかけ、彼女を支えていく。くるみは怪我やバレエ団員との軋轢に揉まれながらも、智也の情熱にうたれ勇気付けられる。そして、彼の愛情を徐々に確信していくことになる。


 作者自身も「トゥーシューズ」を描き始める直前にバレエを始めたという経緯からこの素材には結構想い入れがあるのだろう。

 主人公、くるみの小5から中3までのいわゆるサクセスストーリ的な話の運びだが、水沢めぐみ十八番(おはこ)のシャイな少年、岩崎智也(姫リボの小林大地風)に心揺れる少女読者が多いことは想像するに難くない。
 また、バレエ団の憎まれ役、長谷部涼子や、一臣のいとこで、バレエに天才的な才能をもつ香月安奈との確執がスパイスに。

作成:01/10/07 加筆修正:02/05/04

当ページの画像は、水沢めぐみ作、集英社発行の「トゥーシューズ」1巻,5巻よりスキャンして使用しております。他に転載及び使用されることは堅くお断りします。