どうも宮川匡代の作品は家族関係が複雑で、両親が離婚して再婚先の子供と関係が出来たり出来そうだったりというシチュエーション。「ONE-愛になりたい-」に続き、読んだのはこれで2作目だが共に同じ。
不幸な涙少女も健在で、おまけに「ONE」の時と同じように主人公達は水泳部。もうすこしひねりが欲しかった。
作成:02/01/21
もはや宮川匡代作品に複雑な人間関係は不可欠と確信。
主人公、渡辺愛美と和弓部の泉先輩との茨の道の恋はトレンディードラマ並に燃え上がる。愛美の兄はバイク事故で命を失うが、事故に絡んでいたのが泉先輩。二人はそんな過去に苛まれ苦悩の恋を歩む。理性と感性に揺れる不幸な涙少女、愛美である。
「甘い甘い甘すぎる!」と、オジンの一言で評してしまいたい部分が多いが、ドラマとしての構成はよく出来ている。というか、やはりこれは思春期の乙女が胸キュンで読むものなのだと痛感。
作成:02/01/31 加筆修正:02/05/03
今度は、幼馴染+三角関係。
不幸の涙少女の色彩が、主人公の菜子(なのこ)よりあまり感じられなかったのは、より不幸(かつ内向的)な少女キャラ、志穂(しほ)のお陰か。
受動的な主人公が多い宮川匡代作品を象徴するようなエンディングの一節を以下転載。
教えてもらう 恋じゃなく
ふたりでひとつづつ 知ってゆこう
少しづつ本当の 恋にしよう
きっとできる ふたりなら
怒ってても 泣いてても 笑ってても
いつだって
「好き」だけあげるね
うんうん良き哉良き哉。っと。いえいえ、まだ若い君達はちんまり固まる歳ではない筈だが・・。とオジンのつぶやき(笑)
作成:02/02/10