星里もちる

いきばた主夫ランブル

 二組の同棲カップルの男同士、何故か息が合い主夫業邁進。生活感溢れていてテンポも良い。少ない登場人物だがナチュラル感があって読みやすい。後に続く星里作品への礎のような人生観や優しさに溢れている。
作成:03/07/18

カクテルポニーテール

 星里もちるの漫画に出てくる男の子はどうしてこういい奴ばかりなんだろうと思わせる代表選手がこの作品の「ゆたか」。主人公「彩子」の名引き立て役に。
 中学生がメインキャラなのだが、男の子も女の子も顔が殆ど変わらないビジュアルと、コメディーも少し入ってて「うる星やつら」の星里版といった趣も。
作成:03/07/18

わずかいっちょまえ

 設定や登場キャラの割には構成がしっかりしていてしんみり出来る。遊川和好(ゆかわわずか)ちゃんの純真無垢なひたむきさといじらしさが光る。こういった女の子を描かせると星里は超一流だ。
 ところで気になっていたのだが、時折コマの隅に出現するジェット戦闘機の機影はいったなんだったのだろうか。ウォンバットの過去も繋がってこないし、未完の雰囲気もあるがまぁこれはこれでよし。
作成:03/07/18

ハーフな分だけ

 クサイセリフアレルギーの端役男優の御前岳(おまえだけ)と、駆け出しの字幕翻訳家の音裏由羽(おとうらゆう)は友人の結婚式で知り合ってそのままずるずると付き合うことになる。
 二人とも子供の頃に同じ映画を見て感動して今の仕事に就いているということがわかる。その記憶を辿ると、同じ劇場で4歳の二人は出会っていたかもしれない。セピア色の昔探しの旅に二人は旅立つ。

 比較的短編なこの作品、他にもショートの「キップをください」「電話をください」「微熱をください」「カーテンコール」を収載。いずれもみな業界人をモチーフにしたストーリー。星里もちるの「お仕事」絡みのプロットはここでも健在である。
作成:04/02/11