酎ハイれもん

    作 者:画/しのはら勉 作/史村 翔
    全巻数:3巻
    出版社:講談社
    初版年:1983年6月
酎ハイれもん

あらすじ

 並外れた腕力と度胸の持ち主、西新宿署の名物刑事、辰巳は30過ぎの中年おやじ。
 そんな辰巳と、彼のシブさと純情にイカれた女子校生マキのお話。読みきりの26話からなる。

感想

 全話のタイトルにオールディーズヒットの曲名を冠している。一話一話が短めで、ストーリー性には多少欠ける部分があるが、逆に判り易く爽やかにまとめようという趣向は感じられる。

 画は結構丹念に描き込んでいるほうだと思うが、若干性急気味な話の展開とアンマッチな印象も受けた。このあたりについては、しのはら勉の他の作品もぜひ読んでみたいところである。

 各話のエンディングでタイトル曲のサビの部分の詩が書かれている。意図は判るが、そこまで読み手に共感を求めるほど作品の完成度が高いとも思えないのだが・・・
(今回は辛口です)

作成:01/09/22 加筆修正:02/05/05

当ページの画像は、画/しのはら勉 作/史村 翔、講談社発行の「酎ハイれもん」1巻,3巻よりスキャンして使用しております。他に転載及び使用されることは堅くお断りします。