華族な人々

    作 者:澤井 健
    全巻数:2巻
    出版社:小学館
    初版年:1994年12月
華族な人々

あらすじ

 就職も決まらない坂田電気店の息子、竜一は、五七ノ桐(ごしちのきり)家の執事募集の張り紙を目にする。

 好条件に胸躍らせ面接を受けた場所はなんと公団住宅の一室。そう、凋落華族の五七ノ桐家は公団住まいなのである。条件も話も違う。拍子抜けした竜一だが、鹿子(かのこ)お嬢様を一目見た瞬間執事を決意。

 話は華族の娘と使用人の恋話をベースにしながら、五七ノ桐本家やスーパー華族の徳大寺家との確執で進められていく。後半は結構ハードボイルドっぽい展開もあるが、ラストのどんでん返しは意外。

感想

 真面目なんだがふざけているんだがよく判らない作品。
 コンビニに行って、和洋中華の弁当を取り揃えて、とりわけ美味いわけでもないが、不味くもないしむしろ結構いけてる。なんとなく満足しちゃったかな。といった感じの読後感であった。(なんじゃそりゃ)

 アブノーマルな華族の世界と、ごく普通の男、坂田竜一。そして彼を愛すが故に自らの生い立ちに不条理を感じる鹿子。みんな結構真面目キャラなんだけど、月丘(読んだ人しかわからない)のような変な奴も登場する。

 最終章は、「ぬわんじゃこりゃ」である。この本が現在何処で入手可能かは知る由もないが、暇つぶしには結構良ゐかも(^○^)

作成:01/09/15 加筆修正:02/05/05

当ページの画像は、澤井 健作、小学館発行の「華族な人々」1巻よりスキャンして使用しております。他に転載及び使用されることは堅くお断りします。