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林道、河原小屋三の宿線を行く

アーカイブ:オフロード  日時: 2009年09月06日 21:21

 先週はジェベルが納車されるも、すっきりしない天候で近場の散歩で終わってしまった。今週は生憎土曜日が仕事だったので、日曜は多少の手入れ(錆び対策)や磨き込みをして午後から林道探索に出掛けることにした。

 まず一本目。古峰ヶ原に向かう途中、羽賀場山の南南西あたりにある鉄塔巡視路、いつも横目でチラ見していたこの入り口(写真下左)に入ってみる。

 初めのうちは平坦な砂利道だが段々轍が深くなって荒れ出していく。これはパジェロミニなどで入ったら大変だ。ジェベルでもコース取りが結構難しい。ひとしきり登ると意外な事に途中から舗装が始まり、やがて草地の道へ。登り詰めた所に鉄塔有り。

 この鉄塔は羽賀場山の南東に走る送電線を中継し、ここより南西の537mPの鉄塔から鳴蟲山の紅白の巨大鉄塔へと至るものである。

 道はそのまま西に向かって下っていくが、切り倒された木が積み重ねてあり侵入は不可能。北側は羽賀場山の山腹に向けてまだ道が続いているも、左右に深い薮が生い茂り、歩いてもかなり困難な雰囲気があるので此処で撤退とした。

     
一本目!    初めはこの程度だが    羽賀場山から鳴蟲山へ向かう中継鉄塔

 二本目はこの林道より僅か西側にある「熊の沢線」に入ってみる。

 大きな岩礫がゴロゴロしている箇所を我慢して通過するとやはり舗装路が出てくる。ただしこちらはかなり勾配が急だ。途中沢を3度ほど渡るが、道がしっかり出来ているのでタイヤを少し濡らす程度で済む。なかなかオフロードっぽくってイイ感じだ。静かな谷にジェベルのエンジン音だけが響き渡る。

 結局道が薮に吸い込まれるようにして行き止まり。若干戻って途中にあった支線を攻めてみたが、倒木に遮られてこちらもUターン。倒木が無ければかなり高い所まで行けそうな雰囲気があったが、ビギナー故深追いは禁物。もう少し経験を積んでからにしよう。

 古峰神社の一の鳥居の手前を右に折れ、東大芦川沿いの道を進む。ここから滝ヶ原峠までの区間は実はこの30年間一度も通ったことの無い区間であった。縁が無いと言おうか、いつ来ても必ず工事中で通り抜け不可という状況であったからだ。

 この河原小屋三の宿線、舗装されていたのは知っていたが、GSX1400では多少不安があり探検行は流石に腰が引けていた。だが今まさにジェベルの出番である。幸いなことに今日は工事中の案内も行き止まりの案内も無い。

 奥まった川中島の集落を過ぎ、いよいよ山深い東大芦川峡谷沿いを進むと、みずみずしい緑が目に染みる。成る程、自然保護団体がこの地域の保護を訴えているのも理解出来るというものだ。

     
二本目は熊の沢線    舗装は薮に遮られ撤退    河原小屋三の宿線の大滝前

 大滝前で小休止する。エンジンを止めると滝の音だけが周囲を包む静寂。癒やされる一時である。

 大滝から先の上流は本沢と日光沢に別れる。道は日光沢添いに続き、やがて沢が消失したあたりから崩落しやすい雰囲気の場所に差し掛かるが、随所に大規模な修復が見られる。この為に長い期間通行止めになっていたのも頷ける。

 左手に三の宿山の懐を回り込むようにして北上すると、ほぼ林道の最高標高点あたりで東南東方面の眺望が開ける地点があった。手前には火戸尻山、そして奥には雲間の光を受けて明るい緑に輝く鶏鳴山がどっしりと控えている。なかなか見応えのある光景だ。

 フィニッシュは滝ヶ原峠。この峠は車でもバイクでも、もう幾度通ったことだろうか。訪れる度に通行止めの看板に行く手を遮られたものだが、その未知の区間を走り抜けてきた喜びが、今こみ上げてきた。

     
大滝    火戸尻山と鶏鳴山    滝ヶ原峠へ出た

 

河原小屋三の宿線走行軌跡
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コメント (5)

Non:

 こんばんは。週末、偵察用尖鋭機で林道走りを堪能なさったようで、何よりでした。
これで腕が磨かれて、本格的な林道攻めが面白くなられて、どんどん未知の林道を開拓
なさるでしょうか… あ、それはそれで情報をいただける側は助かります…(^^)

まっちゃん:

Nonさん、こんばんは。

これからのシーズン、里山攻略にはまず駐車地の確保と、パジェロミニで林道をどこまで行けるかという偵察が重要事項になりますので、まさにオフ車はうってつけです。

あ、あと、駐車地が厳しくて躊躇していた鹿沼の岩山なんかも登山候補に入るのでラッキーです。


バイク乗りとしても「オン」と「オフ」両方を所有出来て満足しております。

けむ:

まっちゃん こんばんは

軽やかに走ってますね。
車体の小ささが良さそうです。

ずっと以前、ここらへんの林道の枝道に入って、ラインがタイヤ一本分+αしかないところをスタンディングでそろーっと走っていた時、エンストして自分だけ崖から落ちましたっけ。バイクも一緒に落ちていたら遭難だったです。あぶねえええ。

半蔵山、鞍掛山周辺も行き止ま林道が結構あるので楽しめそうですよね。
私もカブかなんかで続きたい・・・


せろーG:

おばんかたです まっちゃん。

林道一人走りでは絶対無理はいけませんよ。
こけて 怪我などしたら帰れません。
こけて バイクにダメージでも帰れません。
誰かに助けも頼めません。

トコトコ走りでご安全に。

まっちゃん:

>けむさん

山好きにはこういったバイクは「こでらんね」です。
けむさんも是非1台入手してください。ジェベル200クラスは価格相場も手頃だし、パワーが無いって言われてますが、トライアルみたいな激しい走りをしなければ充分だと私は思います。
オンロードを走るにはすぐ吹け上がってしまうエンジンや高回転での振動等不満はありますが、本来オン車と別のカテゴリーであることを思えば充分高得点与えられます。
やっぱり取り回しが楽なのは良いですよ。以前ジェベル250を借りて乗ったことがありますが、やはり車体が大柄でちょっと厳しそうでした。(上手い人にはあっちのほうが良いのかもしれないけど)


>せろーGさん

こんばんは。Gさんになってしまったのですね。肉体年齢は若者なのにぃ。

私は山歩きも単独が多いですが、やはりバイクだと自分の体力を越えた部分で行動しちゃう可能性があるので、確かに自戒が必要ですね。
でも、今の自分のレベルだと、超ビビリモードで走っているので丁度良いのかも。
若い頃多少オフ車は乗ったことがありますが、殆どオンばかり走っていたので、林道マスツーリングに参加してオフの基本を学んでみたいものです。
初心者向けのお勧めコース有りますか?

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